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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生53巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 保健予防活動—保健所の戦術と戦略

成人病の予防—住民の生活改善の実現を求めて

著者: 大西浩人1 牧野由美子1

所属機関: 1出雲保健所

ページ範囲:P.234 - P.238

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■はじめに
 出雲保健所が地区組織活動を始めて,12年になる.今年は8地区で,住民たちが健康大会を開いた.「保健婦サンハ,イケンチューケド,漁ニデート(出ると)ヤッパーショーケ(塩気)ノキータベントーガ,マイ(うまい)ケンノー」.10〜20戸の各隣保から代表が出て,自分たちの隣保の活動状況を発表している.そこにはもう,よそ行きの飾りはなく,本音を語れる信頼感がいっぱいあふれている.
 この地区組織活動は,地区診断の理論に従ってスタートしたが,やがてスタッフは活動の中から住民の生活行動が実際に変わる方法を編み出した.それは新しい健康教育の理論として示されてはいたが,まだ実践報舎が現れていない社会学的,社会心理学的アプローチ1)に一致するものとなっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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