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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生53巻5号

1989年05月発行

文献概要

特集 腎疾患の予防と生涯管理

職域における腎疾患の予防と生活指導の実際

著者: 小口寿夫1 古川猛1 徳永真一1

所属機関: 1信州大学医学部第二内科

ページ範囲:P.319 - P.322

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■はじめに
 従来腎疾患は無症状で経過する場合,尿毒症になるまで放置されることも稀ではなかった.しかしながら,1972年の労働安全衛生法により,職場における定期健康診断に検尿が法制化されるようになったことから,職場での検尿が腎疾患の早期発見及び進展の予防に大きな役割を果たすようになっている.折田ら1)の成績では,367例のchance proteinuriaの発見動機として,会社検診によるものが114例(31%)であり最も多い.
 職場における腎疾患の管理には,①検尿による腎疾患の早期発見及び診断,②腎疾患の腎不全への進展予防,③腎不全及び透析患者の治療と健常者に近い体力・体調の維持が必要であり,また,治療および日常生活が職場の生活(労働)と調和しながら充実した社会生活が送れるように指導することも必要である2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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