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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生53巻6号

1989年06月発行

文献概要

特集 くすりと公衆衛生

薬物の乱用・依存の問題点

著者: 小沼杏坪1

所属機関: 1国立下総療養所精神科

ページ範囲:P.377 - P.382

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■はじめに
 一般的にいって薬物の乱用・依存は,薬物と個体と社会環境という三つの要因が合わさって成立するとされている.薬物の乱用・依存の問題は,医学のみならず,心理学,社会学,犯罪学,さらに政治,経済,教育の領域を含め広く学際的に究明される必要がある.近年,自由主義国,社会主義国を問わず,多くの国々において,アルコールあるいは薬物の乱用者の増加が報道されており,わが国においても薬物乱用の今後の動向が心配されるところである.
 ここではわが国における現在の主要な乱用薬物である覚せい剤と有機溶剤を例にとりながら,薬物の乱用・依存の問題点について整理してみることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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