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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻11号

1990年11月発行

文献概要

特集 ウイルス肝炎の疫学と予防

ウイルス肝炎の予防—B型肝炎の予防—母子感染予防を中心に

著者: 多田裕1

所属機関: 1東邦大学医学部新生児学研究室

ページ範囲:P.757 - P.760

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■はじめに
 全妊婦を対象にHBs抗原のスクリーニングを行い,出生した児に感染の危険がある場合には,児に予防処置を実施することにより,成人になってから問題になる慢性肝炎,肝硬変,肝癌などの撲滅を目指すことは,疾病対策としては画期的なことである.
 わが国では,国の事業として公費による妊婦のHBs抗原検査が1985年から実施されるようになり,翌年1月以降にHBs抗原とHBe抗原がともに陽性の母親から出生した児に対しては,抗HBsヒト免疫グロブリン(HBIG)とHBワクチンを用いて母子感染予防処置が行われるようになった1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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