icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻11号

1990年11月発行

文献概要

現代の環境問題・8

食品汚染—魚介類の毒に関する最近の知見

著者: 橋本周久1 野口玉雄2

所属機関: 1茨城大学教育学部食物学研究室 2東京大学農学部水産化学研究室

ページ範囲:P.776 - P.780

文献購入ページに移動
1.はじめに
 魚介類の中にはシガテラ毒魚やフグ類のように有毒なものが少なくない.数万種ともいわれる多数の魚介類が,自然の環境条件の中で生き抜くための戦略の一つとして毒をもつ場合もあろうし,また食物連鎖の一段階として無目的に毒を保有する場合もあるであろう.このような魚介類の自然毒,いわゆる“魚介毒”の研究は,水産食品の安全性確保の上からも,また新しい生物活性物質の開発(あるいはそのlead compoundの探索)のためにも不可欠である.魚介毒研究は昨日今日に始まったものではないが,最近におけるその進展には目覚ましいものがある,以下にその成果を紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら