文献詳細
公衆衛生人国記
文献概要
宮城県は東北6県の中核県として,第二次世界大戦前から文化,産業,行政など多くの面で先導的な役割を担ってきていた.戦後急展開した公衆衛生活動でも,ユニークな先進的事業が活発に推進されてきた.宮城県の公衆衛生活動の特徴を要約すると,伊達藩の藩校に由来する東北大学医学部が,実践的医療を重視して人材を育ててきたこと,大学と医師会と行政とが極めて緊密な連係を保持してきたこと,多くの人材が地元に密着して継続的に活動してきたことなどが挙げられる.宮城県の戦後の公衆衛生事業に貢献した方々を,その事蹟と共に紹介したい.
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