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保健行政スコープ
国立病院・療養所の今後の役割
著者: 関山昌人1
所属機関: 1厚生省保健医療局管理課国立病院・療養所対策室
ページ範囲:P.799 - P.801
文献購入ページに移動国立病院・療養所の再編成は,臨調最終答申(昭和58年)を踏まえた行革の一環として行われたものであると同時に,国立で担うべき医療はどうあるべきかという検討をも踏まえて昭和61年度から実施されているものである.これにより,国立病院・療養所(らい療養所を除く)239カ所を統廃合または移譲により165カ所に減らし,存続している国立病院・療養所の機能を強化しようとするものである.その成果として,移譲では,平成元年に,旧国立療養所阿久根病院が鹿児島県出水郡医師会に経営移譲され,開放型病院として地域の中核医療機関に生まれ変わった.また,統廃合では,国立療養所松戸病院と国立柏病院の統合病院および国立田辺病院と国立白浜温泉病院の統合病院が,平成4年度にオープンする予定である.
このように,再編成は徐々にではあるが,具体的な形として現れはじめてきた.ここでは,国立病院・療養所が,再編成を通じてどのような医療機関に生まれ変わろうとしているのか,また,なぜ再編成が必要なのかということについて説明したい.
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