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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻12号

1990年12月発行

文献概要

特集 臨床疫学

疫学的方法による疾病解析—循環器疾患

著者: 上田一雄1 藤島正敏2

所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部 2九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.816 - P.819

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■はじめに
 疾病解析(病因,予防,治療,管理)に用いる疫学的手法は,循環器疾患も他の疾患の場合と基本的には同じである.ただ循環器疾患では,疾病の性格上,急性期の診断や治療が臨床上重要視される.加えて昨今の臨床診断学,治療学の進歩は,循環器疾患急性期の病態について多様な情報をもたらしつつある.ところが疫学的手法は時々刻々変化する病態の解析には不向きである.疫学的手法が個々の症例ではなく集団を対象とし,その集団の特性で規定されるベクトルをパターンとして認識しようと試みるからである.ここでは循環器疾患のうち,脳血管障害と虚血性心疾患を例にとって,疾病解析の方法を概説的に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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