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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻12号

1990年12月発行

文献概要

特集 臨床疫学

疫学的方法による疾病解析—環境汚染・職業病

著者: 矢野栄二1

所属機関: 1帝京大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.824 - P.827

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■はじめに
 疫病の科学としてはじまった疫学は,その後の感染症による死亡の減少の中で,対象を化学物質などの環境要因による健康障害に広げ,環境科学や産業保健の研究の発展に大きく貢献した.同時にこれらの研究は,方法論としての疫学自身の発展にも役立った.今日疫学が取り上げる対象やその応用範囲は,本特集にみるようにはるかに広がってきているが,環境汚染・職業病の研究方法を概観することは,疫学的方法の論理を理解するうえで有用と思われる.そこで本項では環境汚染・職業病を対象とした研究例を用いて,今日の疫学的方法の基本的な論理を示し,次にこの分野に疫学を適用していく中で新たな展開がみられた2,3の点につき論じたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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