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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻2号

1990年02月発行

文献概要

保健所機能の新たな展開—模索する保健所

長野県

著者: 藤島弘道1

所属機関: 1長野県衛生部保健予防課

ページ範囲:P.114 - P.115

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 厚生省では,地域保健将来構想検討会の提言を受けて,保健所を特定保健所と一般保健所に区分けするとのことである.長野県でも,事務サイドでは,国の方針に従って作業が進められている.我々とすれば,一般保健所も,総合窓口の設置など,機能強化を図るという表現に,一縷ではあるが,非常に強い期待をつないでいる.
 長野県では,前回の,県の出先機関の統廃合を中心とした行政改革の際,知事の,“保健所はその対象としない”との言葉を受けて,全保健所・支所の機能強化に努めてきた.これからも,特定・一般という名称の差が,地域で保健所の権限・機能の差と,受け取られないよう努力する必要があると考えている.衛生行政を,衛生教育的に表現すれば,権限で行政を行うのではなく,科学的な技術と手段で実施すべきものであろうが,実務的にはそうは割り切れない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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