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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻4号

1990年04月発行

文献概要

保健婦活動—こころに残るこの1例

小児虐待を疑って

著者: 土井節子1

所属機関: 1大阪府門真保健所

ページ範囲:P.268 - P.268

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 Aちゃん(女)とBちゃん(男)は双胎で,昭和63年1月に在胎26週で生まれた.それぞれ864g,1,023gだった.母親は嫁いできた中国人である.
 未熟児センターを退院後,訪問すると,二人とも足にタオルを巻きつけられ,さらに,その上を紐で結ばれていた.保健婦は初めてのそのさまを見て驚いたが,母親は,「国で友人もしていた.行儀が悪いから」との返答だった.まだ日本語が十分でなく,その上国籍の違いによる文化や育児方法の相違は,その後の関わりを続けていく上で,思った以上に大きいものだった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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