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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻4号

1990年04月発行

文献概要

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病気の姿をデータで読む(10)子宮癌と乳癌—明暗こもごも

著者: 倉科周介1

所属機関: 1東京都立衛生研究所環境保健部

ページ範囲:P.272 - P.275

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 いわゆる癌による死亡が全体として増加していることは間違いない.だが全体が部分の代表にならないのは野外事象の常である.腫瘍によって増加率の大小に差があるだけでなく,全体の流れに背を向けて減少の一途をたどるすね者まである.その筆頭格が子宮癌である.反面,乳癌の死亡は増える一方だから,結局のところ,女性固有の癌のバランスシートには,全く変化が見られない.皮肉なものである.拮抗する明暗は,暁闇と黄昏といずれの領するところとなるのだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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