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特集 国際化への公衆衛生の対応
国際化と輸入感染症
著者: 赤尾満1
所属機関: 1大阪市立桃山病院
ページ範囲:P.302 - P.305
文献購入ページに移動わが国の急速な国際化は目ざましく,空港における帰国者も含めた海外から渡航してきた入国者数も年々増加し,1987年以来年間1千万人を越すといわれている.これに加えて関西国際空港が開港されると,入国者数は2千万人を越すものと想像される.
国際化が進むにつれて輸入感染症も増加し,その種類も増えている.日本から渡航する人たちは,見聞を広めて豊かな生活を送るために旅行するが,旅行先の国々の衛生状況についての知識が乏しく,特に衛生的に優れた日本での生活をそのまま持ち込んで,不幸な結果で帰国するケースが目立っている.
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