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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻5号

1990年05月発行

文献概要

現代の環境問題・2

水質汚染—有機塩素系溶剤の地下水汚染

著者: 山根靖弘1

所属機関: 1千葉大学薬学部衛生化学

ページ範囲:P.332 - P.334

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 わが国における地下水汚染はクロム,水銀,カドミウムなどの重金属による汚染などが知られているが,最近では有機塩素系溶剤すなわちトリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタン(以下「トリクロロエチレン等」という)や四塩化炭素などによる汚染が問題視されている.
 地下水は,表流水の涵養源として重要であるほか,一般に水質が良好であること,水温の変化の少ないこと等により,水資源として高く評価されている.わが国でのその水使用量の約1/6,都市用水(生活用水および工業用水)については約1/3を占め,水道を通じ全国の3,000万人の人々の飲料水となっているし,約200万戸の家庭の飲料水として用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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