文献詳細
文献概要
公衆衛生人国記
愛知県—戦後混迷期の指導者たち
著者: 青木國雄1
所属機関: 1名古屋大学医学部予防医学教室
ページ範囲:P.345 - P.347
文献購入ページに移動生活難と不安,混迷の世であり,大学もほとんど校舎が焼失していたが,教授陣,職員の志気は高く,医のあり方,将来を論じ,職員一丸となって大学の復興に努め,全国を行脚しての募金活動もあって,昭和23年には新設の槌音をきくに至った.予防医学,社会医学への志向が極めて強く,住民は大学に対して大きな期待と信頼をもっていた.終戦直後の愛知を指導した先生方は名大にありといってもよい時代だった.ここでは戦後10年間の指導者を紹介したい.誌面も少なく,現職の大学人では筆者のみが先生方の声咳に直接接しているので,不肖ながら代表して筆をとることとなった.
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