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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生54巻8号

1990年08月発行

文献概要

発言あり

ラジオ体操—体操も薬も処方箋にしたがい正しく服用しよう,他

著者: 佐々木倫1

所属機関: 1東京都立小平高校

ページ範囲:P.511 - P.513

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ラジオ体操は日本人の身体的学力を向上させた
 今日ほど,国民一人ひとりに余暇ができ,運動する機会に恵まれた時もないだろう.学校でも実に計画的に,そして整備された環境の中で身体活動がなされている.もとアメリカの駐日大使であった,エドゥィン・ライシャワーもその著書『ライシャワーの日本史』の中で,日本人はおそらく世界屈指の高い教育を身につけた国民だろうと書いているように,体育も含めた学力は世界一であろう.その身体的学力向上に大きく貢献したのがラジオ体操である.
 故三橋喜久雄先生が,厚生省の依頼によって考案されたこの体操は,NHKの電波にのって全国津々浦々に送られ,家庭,学校をはじめ職場にいたるまで,あらゆる所で行われるようになった.しかし,最近ではジャズダンスなど新しい波におされその真の価値が軽視されている.また年月の経過および指導者不足から,体操が制作者の意図どおり正しい要領(処方箋)で行われなくなりつつある.このようなことから,私たちの身体をどのようにしたら健康でよく動くようにすることができるか,科学的根拠に基づき考案された徒手体操(ラジオ体操)について書いてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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