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特集 総合相談窓口
—広域専門相談システム—東京都母子保健サービスセンターの相談業務と今後の課題
著者: 中村敬1
所属機関: 1東京都母子保健サービスセンター情報・研究室
ページ範囲:P.615 - P.618
文献購入ページに移動東京都母子保健サービスセンターは1987年10月に,母子の保健と医療のコーディネーションを目的として,東京都衛生局の所管で設立された.現在,豊島区南大塚にある都立大塚病院内にあり,病院組織から独立した機関として運営されている.主な業務について概略を述べると,大きく分けて,医療・保健に関する情報提供および情報処理機関,疫学的研究機関,専門相談機関,研修・教育機関の四つの部門から成り立っている.情報提供・処理機関としての機能は,第一に周産期救急医療システムの情報システム部門を担っており,リアルタイムにネットワーク内産科および新生児集中治療施設(NICU)の空床状況に関する情報を管理し,提供している.第二に母子に関する医療および保健の現場から,入院・分娩および健診に関する集約された情報の提供を受け,疫学的および行政的見地から統計分析を行い,東京都の母子医療・保健の全体像を推定するための努力をしている.
次に,専門相談機関としての機能であるが,対応方法として,二つの方法をとっている.一つは来所相談,もう一つは電話による相談である.この機能については,本論で詳細について述べる.
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