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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻10号

1991年10月発行

文献概要

特別寄稿

わが国における感染症の情報システムの沿革・2—感染症情報システム構築をめぐる曲折

著者: 大橋誠1 宮村紀久子2 倉科周介3

所属機関: 1前東京都立衛生研究所 2国立予防衛生研究所ウイルス中央検査部血清情報管理室 3東京都立衛生研究所

ページ範囲:P.720 - P.722

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 行政施策の転換は,それに対する社会需要の質量いずれかにおける変化が直接の契機となる.1968年5月の厚生大臣諮問も,まさしくそうした変化を背景とするものであった.伝染病の危険性の低下に伴って,その予防対策に従来許されていた社会的緊急性が減少したことがそれである.だがこうした状況は,合理的な疾病対策の立案に必ずしも有利に働くとは限らない.伝染病あるいは感染症の対策についても,そのような機微が伏在したかに思われる.
 なお以下の本文で地研,予研とは,それぞれ地方衛生研究所および国立予防衛生研究所の略.また,職名はいずれも当時のものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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