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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻10号

1991年10月発行

文献概要

保健行政スコープ

介護力強化病院の運用状況について

著者: 新木一弘1

所属機関: 1厚生省大臣官房老人保健課

ページ範囲:P.745 - P.747

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●介護力強化病院制度の新設
 老人の心身の特性にふさわしい診療報酬体系を確立し,いわゆる「検査づけ」や「薬づけ」の医療を改善する必要があること,特に,従来の出来高払い方式の診療報酬体系を改め,定額制の支払方式を導入する必要があると指摘されてから久しい.このような問題を解決するため,主として病状の安定している老人慢性疾患の患者を入院治療する病院である特例許可老人病院に対して,平成2年4月の診療報酬改定において介護職員を手厚く配置した場合を積極的に評価し,投薬,注射,検査を包括した点数を新たに設定した.これにより過剰診療や付添看護に依存せず,病院職員による「寝たきりにさせない」ケアに重点をおいた医療が行えるようにした.この制度により診療報酬を支払われることを希望する病院は,申請により都道府県知事の承認を得た後,診療報酬が定額で支払われる.制度の概要は以下のとおりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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