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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻11号

1991年11月発行

文献概要

報告

離島診療所における小動物刺咬症例の臨床的検討

著者: 水関清1

所属機関: 1字和島市国民健康保険九島診療所

ページ範囲:P.821 - P.825

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●はじめに
 一般に,国民健康保険直営診療所は都市から離れた地域に設置されており,都市部の医療機関では経験することの少ない症例に遭遇することが比較的多い.野生の昆虫・節足動物やペット用小動物等に,刺されたり咬まれたりすることによって生ずる各種症状(以下,小動物刺咬症)を主訴として受診する患者は,その代表的なものと思われる.そうした症例のなかには,稀ではあるがアナフィラキシー・ショック等を起こして重篤な経過をとるものもあり1,2),小動物刺咬症例に対し適切な初期治療を施すことは,国民健康保険直営診療所の重要な任務のひとつである.
 四国南西部の離島に設置されている宇和島市国民健康保険九島診療所(以下,診療所)において,1986年7月からの4年間に筆者は105例の小動物刺咬症例を経験しえたので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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