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発言あり
エイズの日
著者: 加藤竺子 高杉豊1
所属機関: 1大阪府環境保健部健康増進課
ページ範囲:P.829 - P.830
文献購入ページに移動燃えるような生命への執念を残しながら,いくつかの若い命がHIV感染のために消えていった.
そのやるせない悲しみと故人への思いを,一枚一枚のキルトに込めてつづられた,エイズ患者の思い出のキルトが展示され,多くの関係者や市民に,強い感動を与え続けている.「メモリアル・キルト・イン・フクオカ」というこのユニークな展覧会は,「The Names Project」のメンバーの来日を機会に,エイズ・キャンペーン全国ツアーの皮切りとして,市内のデパートの展示場で開かれたが,京都の染色家斉藤洋氏が,1988年,アメリカでエイズに関係する悲しみのキルト・グループの方との出会いにより,エイズ禍の社会問題を救うためのキャンペーンとして,海を越え,多くのボランティアの方々の共感を集めながら,“メモリアル・キルト日本の旅”の実現になったと聞く.
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