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特集 廃棄物処理—公衆衛生の課題
都市づくりと廃棄物処理
著者: 高月紘1
所属機関: 1京都大学環境保全センター
ページ範囲:P.839 - P.842
文献購入ページに移動都市活動に伴って発生する廃棄物は,現在,どのような状態になっているのであろうか? ここでは,比較的,情報が整理されている大都市を中心にその実態を概説する.いわゆる12大都市と呼ばれる政令都市が,1989年に処理・処分を行った一般廃棄物の量は,表のようになっている.
ここで注目したいのは,各都市が取り扱うごみ量のうち,家庭から排出されるものは,一人1日700〜800g程度であるが,都市内にある事業所などから持ち込まれる分が相当量あるので,結局全体としては一人1日1,300〜1,400gの発生量となっている.最近,とくにこの事業系一般廃棄物の量が急増していることが,大都市のごみ処理事情をひっ迫させている大きな原因となっている.
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