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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻12号

1991年12月発行

文献概要

特集 廃棄物処理—公衆衛生の課題

廃棄物問題から要求される循環型社会システム

著者: 田中勝1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生工学部廃棄物工学室

ページ範囲:P.843 - P.847

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◆世界の行動目標「資源保全」
 毎年サミットが開かれ,先進諸国の首脳が集まって世界の平和と繁栄のために国際秩序の構築を目指して話し合われている.1991年のサミットはロンドンで開かれ,経済宣言が発表された.いくつかの大きな柱の一つは「環境」である.その中で「国際社会は,今後10年間に環境面での重大な挑戦に直面する.環境の管理は,引き続き優先課題である.我々の経済政策は,この惑星の資源の利用が維持可能なものであり,現在および将来の両世代の利益を保護するものであることを確保すべきである」と述べている.1979年の東京サミットでは,石油の消費・輸入の上限目標を設定し,石油を始め天然資源の保全を世界の行動目標とした.これが世界の最上位の計画目標と位置付けられる.1989年のフランス・アルシュのサミットでは,地球環境の保護が宣言文に載り,その後毎年環境問題が大きく取り上げられ扱われている.このように世界で最も重要な課題の一つは「環境問題」であり,特に「資源の保全」が大切になったことが明確になってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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