icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻2号

1991年02月発行

文献概要

現代の環境問題・11

食品汚染—残留農薬

著者: 伊藤誉志男1

所属機関: 1国立衛生試験所・大阪支所食品試験部

ページ範囲:P.108 - P.111

文献購入ページに移動
■はじめに
 おいしい農作物がたくさん収穫されるようにと,品種の改良,栽培技術の向上への努力がなされている.また,農作物の貿易の自由化も漸次進められており,品質競争に打ち勝つためには食味,栄養成分とともに外観も重要な要素となる.しかし,おいしい米や上質のリンゴやモモ等は病害虫に弱く,これを防止する目的で殺菌剤や殺虫剤の農薬が使用されることになる.一方,わが国の農業従事者数は年々減少し,兼業農家が増加していることから,効率化も考慮しなければならず,労働力を少なくする目的で,除草剤が使われることになる.このような状況から使用された農薬が食品中に残留するならば,それは食品汚染物であり,汚染防止のための努力をしなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら