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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻4号

1991年04月発行

文献概要

特集 町づくり健康づくり私たちのノウハウ—保健婦からのレポート

循環器疾患集団健診後の管理—兵庫県市川町

著者: 宇野小百合1

所属機関: 1兵庫県市川町健康課

ページ範囲:P.241 - P.244

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◆はじめに
 兵庫県市川町では,脳卒中が虚血性心疾患よりも多いことから,脳卒中の予防を目的として,高血圧対策を積極的に講じてきた.ハイリスク者である高血圧者の早期発見のための健診と高血圧者に対する健康教育,保健指導を展開してきた.しかし,高血圧は定型的自覚症状を示さないし,潜在的に進行する疾患だけに,保健指導は困難で,保健指導の効果が得られたと自信をもって言えないようである.
 一方,食生活,労働状況などライフスタイルの欧米化により,高血圧の減少が認められるようになってきたが,高コレステロール血症や肥満の増加が観察され,将来,虚血性心疾患が増加するかもしれないと思われるようにもなってきた.
 このような理由から,健診後の健康教育,保健指導の体系とそのあり方を検討する必要性を感じ,成人病健診のデータを解析した.この解析では循環器疾患のリスクファクターである血圧値・血清総コレステロール値・肥満度の近年における推移を解析し,今までの保健指導の評価を行うと共に,今後のあり方を探ってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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