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エスキュレピウスの杖
(13)マルチ・バイ
著者: 麦谷眞里1
所属機関: 1WHO本部
ページ範囲:P.282 - P.283
文献購入ページに移動1991年1月から,各対外調整官の職務分担を児直して,まったく新しい責任分担が割り振られた.その結果,私は,拠出国としてはデンマーク,ノルウェー,日本,アラブ(!)の担当となり,これに,隣のICO(国際協力課)が実施する各国事業の支援および,日本からの任意拠出によって実施されている技術移転事業の管理,そして,緒方さんが事務局長に就任されたUNHCRがその担当となった.この新職務分担は,1月7日から有効となったが,私の担当に新しくアラブ諸国が加わったため,早速,湾岸危機とは無縁でなくなった.具体的には,アラブの石油産出国で構成するアラブ湾岸基金(AGFUND)との連絡調整や会議の設定において,イラク・クウェート問題の推移が当然のことながら影響してくるので,この種のニュースや情報に無関心でいられなくなった.最近は便利になって,ジュネーブでも空港の売店まで行けば,その日の日本経済新聞が手に入るし,朝日新聞も申し込めば購読できる.もちろん値段は高くて,1部600円ぐらいである.それでもお金さえ出せば手に入るのだからすごいことである.
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