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公衆衛生人国記
山形県
著者: 新井宏朋1
所属機関: 1山形大学医学部公衆衛生学講座
ページ範囲:P.346 - P.347
文献購入ページに移動山形大学医学部では,昭和51年の第1期生の公衆衛生学実習から今日まで,“山形県の保健医療を考える”という統一テーマで実習をしている.我々の公衆衛生学実習の特徴は,疫学実習よりも政策科学実習に重点をおいていることである.各年度の実習にはサブテーマが設定されている.山形県のヘルスマンパワー(第4・8集),健康にかかわる地区組織活動の総合的研究(第5集),老人保健法にかかわる保健事業(第9集)等である.平成2年度(第14期生)の実習テーマは“山形県の公衆衛生に尽くした人々”とした.県内の代表的な公衆衛生活動を,それにかかわりあった人の面からとらえたものである.公衆衛生活動の現場における人々の問題意識,仕事の進め方,人と人との協力関係,その背景となる人々の“生きざま”を学習することが将来,医師となる学生にとって重要と考えたからである.本誌で連載中の公衆衛生人国記にヒントを得たものであるが,実習の最中に,公衆衛生人国記(山形県)の執筆を依頼されることまでは予定していなかった.この人国記は山形大学医学部の第14期生の全員参加により出来あがったものである.
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