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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻6号

1991年06月発行

文献概要

目でみる保健衛生データ

エイズ(AIDS)

著者: 三木隆1

所属機関: 1東京都立衛生研究所

ページ範囲:P.434 - P.435

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 エイズは,HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の経過のうち,細胞性免疫能が極度に低下し,特徴的日和見感染症や悪性腫瘍を伴った病態と定義される.WHOによると,1990年12月の時点で,全世界のHIV感染者は800〜1,000万人,累積エイズ患者は約130万人に及ぶという.2000年までに,HIV感染者は,控えめに見積もっても,2,500〜3,000万になり,累積エイズ患者数は500〜600万に達する1)
 アフリカ諸国では不特定異性愛行為,豪州を含む欧米先進国では男性同性愛,静注薬物濫用がその主たる感染経路であった.しかし,不特定異性愛による感染がいずれの国においても増加の傾向を示し,1985年異性間性的接触によるものは全世界のHIV感染者の50%,1990年には60%であったが,2000年には75〜80%に達すると推計されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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