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研究ノート
都市勤労者における身体活動状況の把握方法に関する検討
著者: 内藤義彦1 飯田稔1 谷垣正人1 佐藤眞一1 北村明彦1 木山昌彦1 小町喜男2
所属機関: 1大阪府立成人病センター 2大阪府立公衆衛生研究所
ページ範囲:P.485 - P.490
文献購入ページに移動近年,機械化・自動化を中心とする生活環境の変化により,身体活動量の不足が社会的な問題として各方面で取り上げられるようになった.しかし,身体活動量の不足がどのような集団においてどの程度認められるのか,その実態を検討した成績はわが国においてはほとんどない.また,身体活動量の不足あるいは過重が循環墨疾患の発症とどのような関連があるのかを検討した疫学調査研究も,わが国においては数少ない1).そこで,今後の循環器疾患予防の観点から,わが国の実情に即した身体活動の疫学的評価方法を開発し,日本人の身体活動と循環器疾患の関連を明らかにする調査研究が望まれる.われわれは,現在,生活環境を異にする各地の集団において,身体活動状況を把握するための研究を展開中である.その一環として,ここでは,都市集団(大阪)における個人レベルの身体活動状況を,新たに開発した身体活動質問票および各種身体活動指標を用いて評価し,循環器疾患のリスクファクターとの関連を検討した成績を報告する.
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