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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生55巻7号

1991年07月発行

文献概要

保健婦活動—こころに残るこの1例

出会いから7年が過ぎて

著者: 松永絹子1

所属機関: 1鹿児島県鹿屋保健所

ページ範囲:P.511 - P.511

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 7月のある朝,私はけたたましい電話の音で起こされました.受話器をとると,「絹子さん? 今日で,断酒7年めの記念日が来たよ.あなたに,1番に知らせたくて」と,とてもはずんだ声が,寝ぼけた私の耳にとびこんできました.夜の明けるのを待ちかねるようにかかってきた電話は,以前担当したアルコール症のTさんからの,断酒が7年間続いたという,うれしい知らせでした.その声は,私に,Tさんとの出会いの頃や,その後のかかわりを思い起こさせました.
 それは,私が就職して間もない昭和58年のことで,Tさんの他にも,アルコール症で入院するケースが多く,本当に,どう支援していけばよいか模索している頃のことでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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