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特集 日本の人口・世界の人口
人口を考える—公衆衛生の視点から
著者: 華表宏有1
所属機関: 1産業医科大学
ページ範囲:P.4 - P.7
文献購入ページに移動今年は,コロンブスの新大陸発見からちょうど500年目に当たる.その当時の世界人口は,3億から4億程度であったといわれる.
国連人口基金から毎年発表されている世界人口白書(1991年度版)をみると,すでに54億を越えた人類は,2001年には64億になると予測されている.その中で,1億2,000万余りが37万平方キロの狭い国土に生活しているわが国では,21世紀を目前に控えた大きな時代の潮流として,「成熟化(高齢化)」,「情報化」,「国際化」の3つが注目されている.
今回の特集「日本の人口・世界の人口」の中で,やや総論的に「人口」を「公衆衛生の視点」から考えるには,一体どんな切り口が期待されているだろうか.よく考えてみると大変な難問であり,その人の世界観やこまかい専門領域の相違によって,「公衆衛生の視点」にも様々な濃淡がありうることを,率直に認めないわけにはいかない.
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