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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻1号

1992年01月発行

文献概要

特集 日本の人口・世界の人口

21世紀の夫婦と家族

著者: 柘植あづみ1

所属機関: 1お茶の水女子大学人間文化研究科

ページ範囲:P.26 - P.29

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◆はじめに
 日本の婚姻や家族の形態はここ半世紀の間に大きく変化し,多様化してきたように思われている.拡大家族から核家族へ,多産多死から少産少死への変化の後にきたのは,離婚率の増加,単身赴任,DINKS,コミューター・マリッジ,夫婦別姓,事実婚,非婚時代,結婚しないかも症候群など,確かに夫婦や家族といった概念が多様化してきたように感じられる.また1.57,1.53ショックの後に結婚しない女性,子どもを産まない女性に視線が集まり,出生率の低下も家族形態の変化がもたらしたもののように捉えられている.しかし,本当に夫婦や家族の有り様は変わってきたのだろうか.男性も女性も自分の意志で多様なライフ・スタイルの中から自分の人生を選びとっているのだろうか.
 このような問題意識で,本稿では現代の夫婦や家族関係の変化を検討したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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