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健康増進における住民ボランティア活動—行政養成型ボランティアの意義と課題
著者: 大江浩1 石川宏1
所属機関: 1富山県福野保健所
ページ範囲:P.58 - P.62
文献購入ページに移動疾患の中心が大きく感染症から成人病,慢性疾患に移ってきた.成人病はその特性から住民自身の価値観や生活習慣と密接に関わっており,実際に予防活動をすすめていくためには,住民自身の活動から広がっていく必要がある.従来から婦人会,老人クラブなどの住民組織が様々な地域活動を行ってきたが,近年,行政側から住民側へ働きかけ,健康づくり活動のリーダーとしての「住民ボランティア」を養成するようになった.
しかし,このような行政養成型の健康増進を目的にしたボランティアは,地域住民の中でどのような人がなっており,活動に際してどのような感想・意識を持っているかについてはあまり深く追求されていない.
福野保健所では過去9年間にわたってヘルスボランティア養成事業を行ってきたが,今回,アンケート調査を通じて,ボランティアの社会的特性と活動の感想・意識を検討したので,これまでの事業の経緯を含めて健康増進における住民ボランティア活動の課題について私見を述べる.
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