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アフリカのエイズ—特にサブサハラにおけるHIV-1感染の疫学的特徴について
著者: 宮崎元伸12
所属機関: 1科学技術庁原子力安全局放射線安全課 2前厚生省大臣官房国際課
ページ範囲:P.63 - P.68
文献購入ページに移動エイズ(Acquired immunodeficiency syndrome)は,1981年にアメリカ合衆国においてカリニ肺炎(Pneumocystis carinii pneurnonia)とカポジ肉腫(Kaposi's sarcoma)の異常増加に端を発し1),1982年9月にCDC(Centers for Disease Control)によりエイズと名付けられたことに始まる2).HIV-1(Human immunodeficiency virus type-1)3)とHIV-2(type-2)4)が少なくともエイズの原因ウイルスとして確認され,前者はアフリカ中央部および東部を中心に,後者はアフリカ西部を中心にして流行している.現在アメリカ合衆国ではエイズ報告数が15万人にもなり,死亡数も10万人を越えた5.HIV-1感染者はその10数倍とも言われており,HIV-2感染も20例近く確認されている6).
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