文献詳細
特集 職業病から作業関連疾患へ
作業関連疾患
文献概要
◆はじめに
1985年に発表されたWHOのレポート1)は,作業関連性の呼吸器疾患は慢性非特異性呼吸器疾患(chronic non-specific respiratory disease;CNRD)であるとし,慢性気管支炎,肺気腫と気管支喘息を取り上げている.作業に関連した呼吸器疾患についてはすでに職業性呼吸器疾患(occupationallung disease)という用語があり,広く定着もしている.あらためて作業関連性呼吸器疾患(work-related lung disease)という用語が提案された背景と,今後に期待される産業労働者の呼吸器疾患についての疫学的研究上の問題点とを,このレポートと1987年のILOとWHOの合同委員会のレポート2)に即して述べてみる.
1985年に発表されたWHOのレポート1)は,作業関連性の呼吸器疾患は慢性非特異性呼吸器疾患(chronic non-specific respiratory disease;CNRD)であるとし,慢性気管支炎,肺気腫と気管支喘息を取り上げている.作業に関連した呼吸器疾患についてはすでに職業性呼吸器疾患(occupationallung disease)という用語があり,広く定着もしている.あらためて作業関連性呼吸器疾患(work-related lung disease)という用語が提案された背景と,今後に期待される産業労働者の呼吸器疾患についての疫学的研究上の問題点とを,このレポートと1987年のILOとWHOの合同委員会のレポート2)に即して述べてみる.
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