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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻11号

1992年11月発行

文献概要

特集 小児成人病の予防

小児成人病への心理学的アプローチ—小児肥満児への対応

著者: 吉田弘道1 長谷川智子2 太田百合子1

所属機関: 1こどもの城小児保健部 2早稲田大学文学研究科

ページ範囲:P.746 - P.749

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〔はじめに〕
 小児肥満は,小児成人病へとつながる一つの危険因子として,その対応が注目されている.肥満は,体質が関係しているものの,直接的には食べることにまつわる問題から生じるものである.この食べることの問題には,親子や家族の心理的な問題が潜在的に存在していることが少なくない.この心理的な問題が,「食べる」という習慣に影響し,結果として太るという現象を生じさせていると考えることもできるのである.
 本論では,この小児肥満の心理的背景と,これに対する心理学的アプローチについて考察することを目的としている.まず,小児肥満の心理的背景に関する研究を紹介し,続いて,発症要因の観点からいくつかの事例を紹介しながら,心理学的対応について考察を加えることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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