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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻11号

1992年11月発行

文献概要

調査報告

心電図所見から推定した心重量—BMI,血圧,総コレステロール値との関連

著者: 駒井恵美子1

所属機関: 1札幌市厚別保健所

ページ範囲:P.793 - P.796

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 近年,わが国の生活環境の著しい変化に伴い,長年死亡率の上位を占めていた脳血管疾患に代わり,心疾患の死亡が増加傾向を示している1).心疾患の中でも冠動脈疾患による死亡は,欧米諸国に比較してわが国では少ないが,食生活の変化とともに漸増傾向がみられる.冠動脈疾患の疫学調査としては,喫煙,飲酒,生活習慣とともに心電図所見が取り上げられることが多い.冠動脈疾患と関連ある心電図所見として,左室高電位差(LVH),ST,T変化を調査した報告が多くみられる2,3).老人保健法に基づき,市町村住民を対象とした基本健康診査時に心電図検査を実施する機会が多くなっている.今回は,健康診査時に実施した安静時心電図を利用して,各年齢階層別に心重量を推定した.特に成人病と関連深い40〜59歳代の者については,心重量とBMI(body mass index),血圧,総コレステロール値(以下TC)との関連を調査し,若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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