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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻12号

1992年12月発行

文献概要

特集 保健所における監視業務

保健所における監視業務の課題と展望

著者: 織田肇1

所属機関: 1厚生省生活衛生局食品保健課

ページ範囲:P.843 - P.845

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◆はじめに
 保健所は,地域における公衆衛生活動の第一線機関であり,施策の実施にとどまらず,地域保健医療計画の策定にみられるように,企画立案や市町村に対する指導が重要な役割となりつつある.このような状況の中で監視業務をどのように位置づけるかが,まずもって十分に意識されなければならない.法令の遵守状況の監視という面での意義は無論のことであるが,保健所における企画立案,実行,その検証という業務の流れの中で,企画あるいは計画立案のための実態把握のためにも活用されねばならない.また,施策と現実との齟齬がある場合は,施策の修正ということも要請されよう.
 監視のマンパワーという点では未だ十分でない面もあると考えられるが,上記のような点を満足するためには,①計画的な監視,②重点的な監視,③年次的なトレンドの把握,④企画立案等への活用等が考慮されなければならない.また,緊急時に対処するための機動的な体制をも整えておくことが必要である.
 本稿ではできるだけ総論として述べるが,筆者の仕事柄,実例等については食品の分野に偏ったことはお許し願いたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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