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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻2号

1992年02月発行

文献概要

特集 これからの公衆衛生看護教育を考える

地域保健・医療・福祉サービスと公衆衛生看護教育—地域医療の視点から

著者: 黒岩卓夫1

所属機関: 1国民健康保険町立ゆきぐに大和総合病院

ページ範囲:P.87 - P.89

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■はじめに
 “公衆衛生看護教育を考える”という大きなテーマの中で,地域医療の視点から筆者の考えを述べることになった.筆者は教育ということはこれまであまり考えたことがない.考えたことがあるとすれば健康教育であろうし,あるいは学校教育を自分が受けたという経験程度である.
 しかし最近では,自分の子どもたちの教育,いや学校教育を親の立場から眺めたり,少々かかわらざるをえないという点で,教育を改めて考えさせられている.こうしたささやかな経験の中で得たものは,教育とは教えることではないということである.敢えて肯定的な表現をつかえば,学ぶ意欲が創られるような,プログラムが教育だと思う.
 さて,まわりくどい表現で「地域保健・医療・福祉サービスと公衆衛生看護教育」を地域医療の視点からというテーマであるが,要するに地域医療の中で,保健婦に何を期待するかということであろう.
 こうした枠組みの中で,筆者の経験をふまえて考えを述べさせていただく.なお福祉や保健は,それぞれ独立して論ぜられることになっているので,医療に重点がおかれることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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