文献詳細
文献概要
特集 保健医療計画における地域精神保健システム
保健所からのアプローチ
著者: 田中康雄1
所属機関: 1千葉県館山保健所予防課
ページ範囲:P.243 - P.246
文献購入ページに移動千葉県では,県民の保健医療需要に対応し,医療機関の適正な配置を図り,健康増進から疾病の予防,診断,治療およびリハビリテーションに至る総合的な保健医療体制を確立するため,昭和63年に「千葉県保健医療計画」を策定した.その後,高齢者人口の急増等保健医療を取り巻く諸条件の変化により,保健医療サービスに遅れを生じさせないため全面的な見直しを行い,平成3年4月に新たな「千葉県保健医療計画」を公示した.
新しい計画は,本格的な高齢化社会が到来する21世紀に向けて「すべての県民が生涯健康で安心して暮らせる千葉県づくり」を基本理念に,(1)県民の健康づくりの積極的な支援(2)地域の実情に即した保健医療資源の適正な配置と効率的な活用(3)関係施設間の機能分担と連携による総合的な保健医療供給体制の確立(4)来たるべき超高齢化社会に向け老人保健医療体制のより一層の充実(5)医療の分野における重要かつ新たな課題に対応し,行政の施策を側面から支援する「千葉ヘルス財団」の設立の5つを基本的方策とし「さわやかハートちば5か年計画」との整合を図りながら平成12年度を目標年度に,計画を推進していくものである.
掲載誌情報