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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 健康な住宅

生活騒音と住宅—生活騒音対策モデル事業

著者: 木本行雄1

所属機関: 1福岡県保健環境研究所

ページ範囲:P.330 - P.334

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◆はじめに
 住居は家族団欒の場であり,一日の疲れを癒す場でもある.このため,静かな環境が望まれる.藤本1)は,住民の「居住環境に対する満足度」には住宅の広さや間取り,日当たり等の住宅性能だけでなく,住宅周辺の音環境も大きく関係していると述べている.ところが近年の住居内外をとりまく音環境は,従来からの自動車騒音等に加えて,各種家庭用機器や音響機器等の普及により騒音が増大し,悪化している.また,最近は都市化の進展,生活の多様化,さらには近隣間のコミュニケーション不足等を背景として,一般家庭から発生するいわゆる生活騒音が問題となってきている.この生活騒音は,個人の日常生活活動に伴って発生するため,法律や条例等で一律に規制するのは困難である.したがって,この問題は基本的には地域社会のなかで,お互いがルールを守りながら自主的に解決していくしかないと考えられる.このため,国や地方自治体においては各種の生活騒音防止の啓発事業等が行われているが,福岡県でも平成元年度から「生活騒音対策モデル事業」を実施している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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