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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻7号

1992年07月発行

文献概要

発言あり

土用の丑の日

著者: 菅野広一1 小町喜男2 吉村健清3

所属機関: 1静岡県浜松市保健所 2大阪府立公衆衛生研究所 3産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学

ページ範囲:P.449 - P.451

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「先人の生活の知恵を見直す日」
 「土用の丑の日」になると,何となくウナギを食べないといけない気持ちになってしまいます.この風習はいつごろから始まり,どんな起源があるのだろうか.
 万葉集の中に大伴家持が詠んだ和歌で「石麻呂に 我れ物申す 夏やせによしというものぞ むなぎ(ウナギ)取り召せ」とあります.夏やせによいウナギを食べて,健康を保持しようという生活の知恵で,奈良時代より引き続いているものです.しかし,この時代には「土用の丑の日」という言葉はなく,これができたのは江戸時代だといわれています.この説の一番確からしいのは,『雑学大百科』(三公社)によると「江戸買物案内」の「う」の部に出てくる話.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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