icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻7号

1992年07月発行

文献概要

特集 職場環境と健康管理—産業看護の課題

職場の環境要因—社会心理的要因

著者: 相澤好治1

所属機関: 1北里大学医学部衛生学公衆衛生学

ページ範囲:P.465 - P.468

文献購入ページに移動
 ■はじめに 近年,ストレスという言葉が産業衛生の面でよく使われるように,職場の健康問題の中で,社会心理的要因は無視できないものとなっている.その理由を考えると,かつて身体的な労働が主であった職場において,現在は頭脳あるいは感覚器を使う労働の比重が増えてきたり,企業規模の拡大,多角化,国際化の進行により,人事面での移動が激しくなり,労働人口の高齢化により,適応能力の低下した中高年齢者にしわよせがきているなど,複数の要素をあげることができる.
 職場の中で精神的緊張をもたらす大きなものは,一つは仕事に関すること,もう一つは職場の人間関係である.しかし両者は完全に分離することは出来ない関係にある.仕事の成功や失敗の個人に対する影響は,上司や同僚の評価に大きく依存するからである.特に仕事に失敗したり,過度に疲労した状態で心理的にサポートしてくれる人がまわりにいるかいないかでは,非常に異なる結果を生じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら