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文献概要
公衆衛生人国記
東京都—公衆衛生のお雇い外国人バートン
著者: 酒井シヅ1
所属機関: 1順天堂大学医学部医史学
ページ範囲:P.502 - P.504
文献購入ページに移動バートンは日本に衛生工学という学問をもたらした英国人であり,東京をはじめ日本の主要都市の上下水道の調査ならびに設計を指導した人物である.1856年5月11日にエディンバラに生まれた.父は歴史学者で,スコットランド史で有名な人である.エディンバラ工業専門学校を卒業(一説にケンブリッジ大学のキングスカレッジを出たとある).1873年から5年間,エディンバラ市内のブラウン社に勤務,その後,母方の叔父と一緒にロンドンに衛生工事の事務所を開き,1882年から叔父が代表になった衛生保健委員会の専任技師を勤め,市民工学研究所の協力会員でもあったときに,東京行きの誘いを受けたのであった.
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