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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻8号

1992年08月発行

文献概要

発言あり

心の健康

著者: 石井明子1 久保木富房2 矢内純吉3

所属機関: 1東京都衛生局医療福祉部 2東京大学医学部附属病院心療内科 3大阪府環境保健部

ページ範囲:P.521 - P.523

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「働く人々の心の健康づくり」
 国立精神・神経センターの藤縄精神保健研究所長を班長とする「職場の精神保健研究会」から「職場の精神保健に関する研究報告書」が出された.それによると,首都圏を中心とする大企業や地方自治体に勤務する40歳以上の男性約5,500人を対象とした調査で,精神的不健康者およびその予備軍と考えられる者の割合は23.5%であったという,また,その割合は高年者より中年者,上級管理職や一般勤務者より係長などの中間管理職に高いとのことである.このことはわが国の企業や自治体にかなり深刻な問題を提起していると思われる.
 新宿の新東京都庁には,約1万2千人の職員が勤務しているが,40歳以上の職員は全体の70%,そのうちの80%が男性であるので,40歳以上の男性職員6,700人の4分の1の1,700入が精神的不健康者またはその予備軍ということになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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