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特集 21世紀に向けたヘルスマンパワー計画
ヘルスマンパワーの育成と実践—広島大学医学部保健学科
著者: 梶原博毅1
所属機関: 1広島大学医学部保健学科
ページ範囲:P.549 - P.553
文献購入ページに移動わが国は世界一の長寿国であり,そのこと自体は極めて喜ばしいことであるが,急速に進行する高齢化社会は,疾病構造の変化をもたらし,老人医療,地域医療,あるいは福祉医療の重要性がますます大きくクローズアップされている.同時に,急速に発達する科学技術は,医学,医療の専門化,細分化を余儀なくし,医師とともに医療に携わる多種多様な医療技術者の量的および質的な充実が求められている.
このような社会的背景のもとに,本年4月,広島大学医学部に医療技術系4年制大学教育としての保健学科が発足した.この保健学科の中の理学療法学専攻および作業療法学専攻は,わが国では最初の4年制大学教育であり,看護学専攻も,西日本の国立総合大学における最初の本格的な4年制大学教育である.
一方,わが国の医療技術教育の現状をみると,アメリカはもちろんのこと,東南アジア諸国と比較しても著しく立ち後れた感がある.したがって,ヘルスマンパワー育成の将来計画を考えるためには,まず,現時点でのわが国の医療技術教育の実態を正確に把握し,諸外国との対比において分析する必要がある.
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