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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻8号

1992年08月発行

文献概要

保健行政スコープ

「平成3年度版厚生白書」の解説

著者: 大井田隆1

所属機関: 1厚生省生活衛生局企画課

ページ範囲:P.590 - P.591

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1.はじめに
 平成3年度厚生白書が今年の3月末に閣議に報告され,公表された.ここでは,厚生白書のメインテーマである「広がりゆく福祉の担い手たち」について解説することとする.
 世界一の長寿大国になり,各自が自分の生活設計や生きがいについて,真剣に考えることが必要になってきた.健やかで生きがいのある人生をまっとうするには,人生に主体的責任をもってかかわることや福祉活動,地域活動などに積極的に参加すること,すなわち「自立と参加」という考え方が重要になる.近年,保健医療・福祉サービスについては,ライフスタイルや価値観に合った民間サービスの提供を受けることも珍しくなくなっている.また,福祉需要に対して,多くの人々が参加していくことも大切であり,長寿社会では,同一人物でもある時は支える人,ある時は支えられる人という構図になることが期待され,こうした中で個人や企業の活動が展開されることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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