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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生56巻9号

1992年09月発行

文献概要

特集 性感染症(Sexually Transmitted Diseases)

性感染症に対する保健所の役割

著者: 藤島弘道1

所属機関: 1長野県衛生部

ページ範囲:P.627 - P.629

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〔保健所機能〕
 保健所は何をする所かと聞かれた時,教科書にあるように,「保健所は地方における公衆衛生の中心機関として,管内におけるあらゆる公衆衛生の向上および増進に関する事項につき,指導および必要な事業を行う」としてその主な事業を列挙することもあるし,保健所の機構の説明,一般的には総務課・保健予防課・環境衛生課があって,各課の業務について説明することもあるが,筆者は次の3つの仕事があると答えることにしている.「第1には衛生行政を行う.第2には公衆衛生サービスを行う.第3は衛生教育を行う」.
 第1の衛生行政を行うというのは,法律に基づいた業務を行うということである.医事・薬事・保健衛生・環境衛生と法治国家らしく,産まれる前から墓場まで,幅広く法律によって保護されている.策2の公衆衛生サービスは,医療サービスといったほうが説明しやすい.そのうちの1つは,医療費負担である,難病・小児慢性特定疾患・結核・精神障害などの医療費公費負担がこれである.もう1つは医療の現物給付といえる.結核のX線検診・血圧測定・乳児検診など直接医療行為を行うことである.第3の衛生教育は,ある意味では保健所活動の基本だと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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