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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻1号

1993年01月発行

文献概要

特集 提言—あすの公衆衛生

今,再び「公衆衛生の時代」に

著者: 前田秀雄1

所属機関: 1清瀬保健相談所

ページ範囲:P.10 - P.11

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◆はじめに
 WHOがHealth for allの目標に掲げた西暦2000年まで後わずか7年となった.ただ,保健医療基盤が整備され,各種の健康水準も欧米並みになった日本では,すでにHealth for allは達成され,もはや必要なのはサービスの充実のみであるとする声がある.このため,公衆衛生活動はもはや必要なく,いかに保健医療サービスを民間(商業)ベースで効率的に供給するかを検討すればよいとする意見がある.
 しかしながら,最近保健医療の焦点が,成人病一辺倒から,地球環境エイズ,高齢化社会といった未知の課題にうつるにつれ,その考え方もまた揺らぎ始めている.今後の新たな保健問題の解決を担うのは誰なのかという点について,日本の公衆衛生の原点ともいえる戦後の公衆衛生活動との比較を行いながら,若干の検討を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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