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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生57巻1号

1993年01月発行

文献概要

特集 提言—あすの公衆衛生

獣医師としての役割

著者: 小宮倶子1

所属機関: 1埼玉県食肉衛生検査センター

ページ範囲:P.16 - P.17

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◆はじめに
 国民経済が順調な発展を続け,生活の質が次第に向上し食生活が多様化するなかで,獣医師をめぐる社会的役割も多様化している.国民の間には“ゆとり,ふれあい”といった精神的な豊かさを求める傾向が強まり,今まで置き去りにしてきた「生活環境」に目を向けつつあり,この分野での獣医師のニーズは高まり,活躍が期待されるところである.さらに,女性獣医師の増加,獣医療の技術の拡大発達に伴い,獣医師の業務は質的・量的にも拡大し,変換期を迎えている.複雑な社会的要請に応え,いかに的確に獣医としてのマンパワーを提供し活躍していくかが,われわれ獣医師の21世紀に向けての大きな課題となっている.
 食鳥検査体制の発足に伴い獣医師不足が懸念されるなか,獣医師確保の手段も考え,適切なサービスの確保を図ることが課題とされるなかで,埼玉県の公衆衛生行政に携わってきた一人として,抱負を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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